抗真菌薬シャンプーの種類と効用
脂漏性皮膚炎 は、世界人口の最大5%が罹患しているといわれている一般的な頭皮の症状です。
脂漏性皮膚炎にはさまざまな原因がありますが、最も一般的な原因は頭皮の真菌が皮膚上で過剰に増殖することで、頭皮のかゆみや皮膚の鱗屑などフケの典型的な症状を引き起こすことです。
また気候や遺伝、偏った食事、ホルモン、ストレスなどが、脂漏性皮膚炎に対する体の反応に影響を与える可能性もあります。
脂漏性皮膚炎には伝染性や重篤性はありませんが、恥じらいなどから治療が難しい場合があります。
この脂漏性皮膚炎の症状を改善してくれるのが抗真菌薬シャンプーです。この記事では抗真菌薬シャンプーの種類やその効果を解説していきます。
抗真菌薬シャンプーの有効成分としては、サリチル酸、硫化セレン、ケトコナゾールが代表的なものです。
サリチル酸
サリチル酸の主な効果は、殺菌・抗菌効果と角質柔軟作用です。
サリチル酸には頭皮のクレンジング効果があります。角質を柔らかくして古い角質や汚れを溶かして取り除き、毛根の詰まりを防いで新陳代謝を促進しすることで毛髪の成長を助けます。
サリチル酸は殺菌作用が高く、頭皮の皮脂に発生する菌の繁殖を防ぐことで頭皮環境を改善し、脂性フケの原因となるマラセチア菌を殺菌することで健康的な頭皮になり、フケを軽減させます。
ニゾラール頭皮乾癬用シャンプー&コンディショナー には、頭皮の乾癬症状を効果的に治療すると同時に、髪を清潔に保ち、コンディションを整える効果のある最高濃度の薬剤(サリチル酸 3%)が含まれています。
サリシンシャンプー (Salicin Shampoo) 6 ml は、主成分のサリチル酸が頭皮の殺菌・抗菌・角質柔軟作用によく効いて頭皮環境を改善します。
日本でもサリチル酸配合のシャンプーは色々な種類のものが製造販売されていますが、医薬部外品となっている製品はサリチル酸の含有量は .2%未満 で、サリチル酸による炎症性皮疹の治療としての効果は期待できないので注意が必要です。
硫化セレン
硫化セレンは、セレンと硫黄の化合物であり、特に二硫化セレンは抗真菌薬として医療用途に使われます。
頭皮や体の他の部位のフケ、脂漏症、白癬症(白癬という真菌の一種が、頭皮の毛穴や毛髪に感染する病気のことです。 頭部白癬は感染する病気で、人から人だけでなく、人からペットに感染することもあります)や肝斑(いわゆるシミのことをいいます。 ほほ骨のあたりや額、口の周辺などに左右対称にできることが特徴です。稀に額等にできることもあります)の治療によく使用されます。
患部の皮膚のかゆみ、フケ、炎症、赤みを軽減します。
セルサン シャンプー 12 ml (Selsun Shampoo 12 ml) は、硫化セレン(selenium sulfide)を主成分とする医薬品シャンプーです。脂性を抑え、抜け毛を減らし、フケ防止、頭皮のかゆみを和らげ、白癬や肝斑を治療します。
日本では、硫化セレン配合のシャンプーの製造販売は動物用に限られており、人間用のものとしては、海外製品個人輸入の通販サイトでのみ可能です。
ケトコナゾール
ケトコナゾールは脂漏性皮膚炎の一因となる真菌(カビ)の生育を抑え、脂漏性皮膚炎に伴う脱毛症を改善します。 また、男性型脱毛症の原因となるジヒドロテストステロンの生成も抑制します。 男性のみならず、女性にも有効なシャンプーです。
ケトコナゾールは発毛・育毛効果は期待できませんが、頭皮を清潔にすることにより、毛髪の成長環境を取り戻し、脱毛を予防することで薄毛の進行を抑える効果が期待できます。またケトコナゾール配合のシャンプーはAGA治療薬と併用できるシャンプーで、AGA治療中の方にも有効です。
ケトコナゾールは「抗真菌薬」として使用され、頭皮環境が乱れたためにおこる脂漏性皮膚炎のかゆみや炎症、フケの増加などを改善します。
頭皮および毛包におけるカビや胞子など真菌による炎症を抑えフケを防止します。
菌を抑えることにより損なわれた毛髪の成長環境を取り戻し、髪が生えるのを助けます。
ニゾラールシャンプー 1 ml (Nizoral Shampoo 1 ml) はケトコナゾール2%配合の、世界で最もよく使われている真菌防止シャンプーで、男性にも女性にもお使いいただけます。
ニゾラールシャンプー 1 ml (Nizoral Shampoo 1 ml)のジェネリック商品ニナゾルシャンプー (Ninazol Shampoo) もケトコナゾール2%配合の抗真菌シャンプーです。
ニゾラールふけ防止シャンプー は、真菌症の治療に使用されるイミダゾール系合成抗真菌薬の一つであるケトコナゾールを1%配合の抗真菌フケ防止シャンプーです。
ニゾラールふけ防止シャンプーにトリートメント効果を追加したニゾラールふけ防止トリートメントシャンプー はフケの原因を治療するために有効成分のケトコナゾールをシャンプー1gに対し2 mg配合し、フケの根本原因である真菌を除去し、炎症を軽減し、頭皮の炎症、赤み、かゆみを和らげます。
ケトコナゾール配合のシャンプーの日本での購入は、海外製品個人輸入の通販サイトからか、医師による処方箋がある場合は処方薬として使用されます。
オラガケア ではふけ防止と頭皮ケアのシャンプーを販売 していますが、日本では個人輸入での購入が必要になる商品です。
日本でも数多くのふけ防止や頭皮ケアのシャンプーは販売されています。
日本で販売されているふけ防止と頭皮ケアのシャンプーとの比較もしてみましょう。
オラガケアで販売中の抗真菌薬シャンプーの有効成分とし配合されているのは、サリチル酸、硫化セレン、ケトコナゾール。
サリチル酸は頭皮の殺菌・抗菌・角質柔軟作用によく効いて頭皮環境を改善してくれます。
硫化セレンはフケ、痒み、炎症を緩和する効果があります。
ケトコナゾールは脂漏性皮膚炎のかゆみや炎症、フケの増加などを改善します。
日本で販売されている多くのふけ防止と頭皮ケアの医薬部外品の薬用シャンプーの有効成分に配合されているのは、ミコナゾール硝酸塩、ピロクトンオラミン、グリチルリチン酸ジカリウムなど。
ミコナゾール硝酸塩は、フケの原因となるカビの増殖を抑え、かゆみを和らげる効果があります。
ピロクトンオラミンはマラセチア菌の増殖による脂漏性皮膚炎や脱毛症を予防する働きがあります。
グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用があります。
どの有効成分も抗真菌薬としてふけ防止と頭皮ケアに効果がありそうです。
では日本で販売されているふけ防止と頭皮ケアの医薬部外品の薬用シャンプーと海外製のふけ防止と頭皮ケアのシャンプーは何が違うのか?
一つに有効成分の配合量の違いがあげられるのではないでしょうか。
日本で販売されているふけ防止と頭皮ケアの医薬部外品の薬用シャンプーに含まれる有効成分の配合濃度上限は、
ピロクトンオラミンの配合濃度上限は、1 gあたり . 5g ( . 5%)
ミコナゾール硝酸塩の配合濃度上限は、通常、1%クリームまたは1%ローション
グリチルリチン酸ジカリウムの配合濃度上限は、1 g中 .8 g ( .8%)
対してオラガケアで販売中のふけ防止と頭皮ケアのシャンプーは、
セルサンシャンプー 6 ml は、硫化セレン2.5%配合
ニゾラール頭皮乾癬用シャンプー&コンディショナー は、サリチル酸3%配合
ニゾラールシャンプー 、ニナゾルシャンプー は、ケトコナゾール2%配合
有効成分に違いはありますが、オラガケアで販売中のふけ防止と頭皮ケアのシャンプーは有効成分がしっかり配合されその効果を実感できます。
もちろんどの有効成分にも副作用があったり、症状の改善が見られない場合もあります。
商品ラベルや説明書の指示に従い、指示された用法をお守りください。発疹や異常があらわれた場合や、症状が悪化したり2~4週間経っても症状の改善が行われない場合は、使用を中止して医師に相談してください。
オラガケアで販売しているふけ防止と頭皮ケアのシャンプーは、日本では個人輸入での購入が必要になりますが、個人輸入とはいえ特に面倒な手続きが必要なわけではありません。
普通に日本の通販で購入してもらう手続きとほぼ同じで簡単です。
ぜひ一度、海外製のふけ防止と頭皮ケアのシャンプーを試して見ませんか?